フルードゥグラスで失敗するケース(1)

フルードゥグラス(ソフト)の販売を開始しました。

一度も作ったことがない方はぜひ作っていただきたいのですが、今回は失敗する例を1つご紹介します。

フルードゥグラス(ソフト)を制作する際には型としてアクリルを用意してくださいとご案内しています。

フルードゥグラス(ソフト)はシリコーンが原料です。
型というとシリコン型を思い出しますよね。
しかし、フルードゥグラス(ソフト)をシリコン型で制作すると失敗します。

ちなみにシリコン型で作るとこうなります。

fg20190913.jpg

ぼろぼろになりました。

これはシリコン型にシリコーンが適合してしまって接している部分がうまく固まらないのです。

※たまにシリコーン型の表面に適した離型剤が塗られているとうまくいくことがありますが、ほとんどは失敗します。

フルードゥグラス(ソフト)はガラスもうまく取り出すことができません。

フルードゥグラス(ソフト)はアクリルで制作してください。

花大学でケースとして販売しているアクリルはこちらです。
https://preservedflower.hanadaigaku.com/archives/13/130109142044.php

ドーム型を使うとこうなります。
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ぜひ作ってみてください。

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固まるハーバリウム(商品名はフルードゥグラスです)・ソフトタイプのサンプルを制作しました。
思いのほかしっかりと固まります。透明感は高いですね。
主剤に硬化剤を入れてよく混ぜて容器に花材と入れます。
3時間から6時間くらいで固まります。

型があればたくさん作りたくなりますね、花材も欲しいところです。

まずはひまわりとライムを入れた夏らしく。型はハート型で。
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なかなかいい感じです。

次に今年の春に作ったプリザのソメイヨシノをたっぷり入れてみました。
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ソメイヨシノを残したかったので。

次にアジサイとキラキラを入れてみました。
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いかがですか?

最後にバラを一輪、ドーム型で制作しました。
katamaru-01-201908.jpg

オレンジのバラを一輪とバラの葉、わしゃわしゃを入れてみました。

こんな感じです。

9月中旬ごろ発売開始の予定です。
定価500ml4800円から。販売価格は調整中です。

katamaru-all201908.jpg

固まるハーバリウム・ソフト編のサンプルを制作しました。
思いのほかしっかりと固まります。透明感は高いですね。

まずはひまわりとライムを入れた夏らしく。型はハート型で。
katamaru-04-201908.jpg

なかなかいい感じです。

次に今年の春に作ったプリザのソメイヨシノをたっぷり入れてみました。
katamaru-03-201908.jpg

ソメイヨシノを残したかったので。

次にアジサイとキラキラを入れてみました。

夏になると作るお花がなくなります。。。ひまわりは前回作りましたし。。
ということで今回は夏になるとそこら中で咲いてくるネコジャラシを作りました。

ネコジャラシの本名は「エノコログサ」という名前です。
イネ科のエノコログサ属。「犬のしっぽのような草」が語源らしいです。
ネコなのに犬が語源ってちょっと面白いですね。
つまり犬の尻尾でネコがジャれるっということでしょうか。。
犬と猫を同時に飼ったことがないのでわかりませんが、犬の尻尾でネコがジャれるかどうか知っている方は教えてください。

さて、ネコジャラシをプリザーブドフラワーにするにはリーフ液を使います。

容器に1センチ程度リーフ液を入れて、ネコジャラシを挿します。
ネコジャラシはそれほど水を吸うわけではないので、本数を相当入れない限りはリーフ液がなくなることはないと思います。

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お盆休みの間の1週間ほど放っておいたネコジャラシはこうなりました。

nekoj20190823-2.jpg

ネコジャラシは1週間くらい経てば完成とt考えていいと思います。
リーフ液がついている根本を拭くか、切るかしてそのまま使うことができます。
ただタネがどんどん落ちるので先に落とすのもいいと思います。

もし、リーフ液が上がりにくい場合は根本を少し切り戻してあげるといいでしょう。

ということで完成です。
ぜひ作ってみてください。

夏はひまわり!プリザ作ります。その2

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ひまわり制作中です。

ひまわりなどの黄色のお花を制作する際の注意点ですが、
「黄色のお花はは脱色されにくい」です。
黄色で着色を場合や濃い溶剤で着色する場合は問題ありませんが、
薄い水性で着色する場合は、お花の黄色が残っていますので、薄い黄色+着色液のような色になることがあります。

また、A液にもかなり黄色の色がでて汚れてしまいます。
A液の効果は残っているので数回使えます。

なお、B液のレモンイエローに浸けました。

himawari-2019-3.jpg

続きは次回ですねー。

夏はひまわり!プリザ作ります。その1

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夏ですね〜。
夏といえば、やっぱり、ひまわり。

ひまわりのプリザーブドフラワーを作ります。
品種でいうとサンリッチレモンやサンリッチオレンジがお花屋さんで手に入りやすく、大きさも手頃なので、作りやすいです。でも私が好きなひまわりは八重ひまわり。
プリザーブドフラワーにしてもわしゃわしゃしてかわいい。ひとつは一重のひまわりですけどね。
次回をお楽しみに!

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A液につけたところ

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【実験中】エポキシレジンと写真

エポキシレジンで加工する際にプリザーブドフラワーやドライフラワー、押し花などを入れるのはいつも考えているのですが、何か他に入れて面白いもの、入れられると嬉しいもの、などお花以外のものを考えていました。

そうして思いついたのが写真。

そのままでも思い出を取っておくものですが、写真は紙なので劣化します。
レジンに閉じ込めれば寿命が伸ばせるのではないか、また実用的なものを作ればいつも手元に置いておけるのではないかと思った次第です。

紙がエポキシレジンと相性がいいのかどうか、紙の種類、印刷の方法、大きさ。
またもし相性が悪い場合、事前にどんなもので加工するほうがいいのかなど実験しているところです。
実験なので細かいことは言えませんが、思いの外できそうな感じします。

試しに作ってみたものがこれです。

epoxyresin190720-1.jpg

 ペンを立てるとこんな感じ。

epoxyresin190720-2a.jpg

 写真の部分はこれです。

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今回使用したお花はレッドのバラの花びら1枚、バラの葉(小)2枚、ミモザ1枝。いずれもプリザ加工したもの。
課題はあるものの、可能性は見えてきた、というところでしょうか。

というところで今回はおしまいです。

梅雨時期の困りごとー>色移り

梅雨時期は湿度が高く、じめじめ。。気持ちもあまりスッキリしませんが、プリザーブドフラワーを扱っている方にも悩ましい季節になりました。

手作りプリザーブドフラワーに限ったことではないのですが、プリザーブドフラワーはお花の状態を柔らかく保つために保湿成分が含まれていることが多いです。

湿度が低い場合には全く問題にはならないのですが、湿度が上がってくると保湿成分がちょっと困ったことになるのです。

どういうことかというと保湿成分が適度に保湿をしてくれるのであればいいのですが、大抵の場合、湿度に合わせて保湿状態が変化します。
つまり、必要以上の水分をプリザーブドフラワーが吸ってしまうことになるのです。

必要以上の水分を吸ったプリザーブドフラワーは隣り合っているお花や土台などに色が移ってしまいます。
結果、他のお花などが変色してしまうことになるのです。

一番困ることはアクセサリーなどで洋服に色が移るとか、壁に飾ってあるお花が白い壁に色を移してしまうとか、カーテン留めのお花がカーテンを汚してしまうなど、汚れては困るものに色が移ってしまうことです。

アレンジなどを制作する際には周りのものを汚すことがないようにビニールやアクリルのようなものを接触面に設置してあげたり、お花をコーティング(水性ではなくビニールコーティング)してあげる工夫が必要です。

色移りは湿度との戦い、乾燥剤なども一定の効果はありますので併用するといいと思いいます。

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【小技シリーズ】制作液がちょっと少ない時

お花をプリザーブドフラワーにしようと思って、液を入れたら、容器のせいか、液がちょっと少なくて、心配になることがあります。こんな感じに。

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まあ、このままでも時間をかければ制作液はお花に浸透していくのですが、時々色が抜けにくくなったりすることがあります、こんなときには例えばラップを使って落としぶたの要領で表面全体にかけてあげます。

ラップを使うとこんな感じ。

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ラップをつたって制作液はお花に行き渡ります。

ほかにキッチンペーパーも使えます。

いずれも場合も容器のフタは必ずしてあげてください。

今日の小技はこの辺で。